sns_懲戒事例

ブログ・SNSの投稿による懲戒処分例【報道】

報道機関が公表する懲戒処分事例のうち”ブログ・SNSの投稿による懲戒事例”について情報を整理した。

懲戒処分を検討に際しては,公的機関や民間企業における具体的な実例に過ぎず,必ずしも裁判に耐えうる処分事例とは限らないことを考慮の上,参考にしてもらいたい。

【参考記事】

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懲戒処分の基準

2018.8.13 「阪急バス運転手」乗務中に何度もスマホ閲覧で懲戒解雇

阪急バス伊丹営業所(伊丹市)の40代の男性運転手が6月、路線バスに乗務中にスマートフォンを10回以上も閲覧していたことが13日、分かった。同社は運転手を懲戒解雇した。近畿運輸局は同日、法令違反が確認されたとして同社に文書警告した。
同社などによると、運転手は6月23日午後、川西バスターミナル発阪神尼崎行きの路線バスに乗務中、私用のスマホを閲覧。乗客からの通報で同社がドライブレコーダーを確認したところ、この日1日の乗務中だけでスマホを11回も見ていたことが判明した。
同社は乗務中のスマホの持ち込みや使用を禁じ、乗務前にロッカーにスマホを入れたか点検しているが、この運転手は別のロッカーに隠していたという。運転手は社内調査に閲覧を否定したものの、6月29日付で懲戒解雇となった。(産経新聞)

2019.1.9 勤務時間中に292回ツイート 男性主任主事を停職3ヶ月 千葉市

千葉市は9日、子どもの看護休暇を不正に取得したなどとして、市民局の男性主任主事(37)を停職3カ月の懲戒処分にした。主任主事は勤務時間中に個人のツイッターに投稿もしていた。
市総務部によると、主任主事は昨年6月26日~11月5日、子どもの看護休暇を計9回(6日と2時間分)にわたり不正に取得。休暇中は友人と遊びに行ったり、自分の体調不良で自宅で休んだりしていた。また、5~11月、勤務時間中に趣味の話題やフォロー先への返信などを私的なツイッターに計292回投稿した。
主任主事が頻繁に離席することから不審に思った上司が11月、主任主事のツイッターを確認して市人事課に報告。コメントや写真と本人の出勤状況を照らし合わせるなどしたところ、勤務中の投稿や看護休暇の不正取得が判明した。
主任主事は「体調に自信がなかった。有給休暇の日数がなくなってしまうことを不安に思い、看護休暇を目的外に使ってしまった」「今年度に入ってから頻繁にツイッターに投稿していた」などと説明。「自身の行動を深く反省している」と話しているという。(千葉日報)

2019.2.14 徳島市職員、勤務中に公用PCでゲームした管理職 停職

徳島市は14日、勤務中にパソコンゲームで遊んでいたとして市教委の課長補佐級の40代管理職男性を停職3カ月にしたと発表した。処分は同日付。
市教委職員は昨年5月28日~12月12日、職場のパソコンでパズルゲームや情報処理系の資格取得用ゲームを日常的に遊んでいた。12月に職員のパソコンからウイルスが検出されたため、市が調査したところ、33日間で計64回ゲームをしていたことが分かった。(徳島新聞)

2022.2.25 ワクチン副反応で療養中にイベントや温泉へ フェイスブックで判明 加古川市職員を減給の懲戒処分

兵庫県加古川市教育委員会は25日、新型コロナウイルスワクチン接種後の副反応による療養期間中に、不要不急の外出をした上、市教委の事情聴取に虚偽の説明を重ねたとして、市立小学校の女性調理師(49)を減給10分の1(6か月)とする懲戒処分を発表した。
市教委によると、女性は昨年10月28日に1回目のワクチン接種を受け、体のだるさなどの副反応が治まらないため、医師の診断を受け、11月9日~12月14日の自宅療養が認められた。
しかし、フェイスブック(FB)に外出中の様子を紹介しているのを同僚が発見し、学校を通じて市教委に連絡。12月6日の市教委の聞き取りに対し、女性は「(療養期間中は)一切、外出していない」と話し、FBに掲載しているのは過去のイベントの写真だと説明した。しかし同じイベントに参加した人のFBページの写真にも、女性が写っており、療養期間中だったことが分かった。
さらに、FBには県外への日帰り旅行の写真もあり、市教委が説明を求めたところ、女性は「去年に行った」と説明。市教委がデータを確認すると撮影時期は前年だったが、ファイル名に療養期間中の日付が残っていたため、再度問いただしたところ、証拠を隠そうとデータを改ざんしたことを認めた。女性は美容院や温泉施設などにも出掛けていたという。
市職員懲戒審査委員会は、不要不急の外出に加え、虚偽の説明を繰り返したことは悪質性が高いと判断。免職、停職の次に重い減給処分とした。(神戸新聞)

2022.2.26 特別支援学級の授業中にゲーム、男性講師「授業で見せる動画探していた」とウソ 減給の懲戒処分

大阪府教育委員会は25日、授業中にスマートフォンでゲームをするなどした高槻市立中の男性講師(23)を減給10分の1(6か月)の懲戒処分にした。
発表によると、講師は昨年9月、特別支援学級の授業で生徒が課題に取り組んでいる間、10分程度スマホでゲームをした。保護者から学校に指摘があった際には、「授業で見せる動画を探していた」と虚偽の説明をするなどした。
府教委のその後の調査で、講師はほかにも同年5~9月、計3人の個別授業で計14回(約2時間10分)、ゲームや私的なLINEのやり取りをしていたことを認めた。講師は「解雇されると思い、正直に話せなかった」と話しているという。(読売新聞)

2022.3.22 女子生徒にSNSで「大好き」「付き合って」 29歳中学教諭を減給の懲戒処分

岐阜県教育委員会は22日、女子生徒に会員制交流サイト(SNS)で不適切なメッセージを送ったとして、公立中学校の男性教諭(29)を減給10分の1(6か月)の懲戒処分とした。
県教委によると、男性教諭は昨年10月~12月中旬に、SNSなどでの生徒との私的なやりとりが禁止されているにもかかわらず、教え子の女子生徒1人に「大好き」「付き合ってほしい」などと不適切なメッセージを送信し、複数回通話した。また、校長にやりとりを確認された際に虚偽の回答を繰り返したほか、別の生徒1人ともSNSで私的なやりとりをしていた。
女子生徒が知人に知らせ、発覚した。男性教諭は「冗談半分で、恋愛感情はなかった。申し訳ない」と話しているという。県教委は、教員と児童生徒とのSNSでの私的なやりとりの禁止を改めて徹底するよう各学校に通知する。
また、県教委は22日、岐阜農林高校の男性校長(59)を戒告処分とした。男性校長は昨年3月、人事評価に苦情を申し出た50代男性教諭に「こんなことをやっても変わらない」などと申し出を阻害するような発言を繰り返したほか、この教諭の心身の状況に配慮せず、学科を移る配属案を提示(後に撤回)したという。(岐阜新聞)

2022.3.30 滋賀県教委、教諭ら4人を停職などの懲戒処分 女子生徒にSNSで「キスしたい」

滋賀県教育委員会は29日、生徒へのセクハラや個人情報の紛失などがあったとして計4人の県立学校教諭を懲戒処分にした。
県教委によると、停職3か月の男性高校教諭(41)は2月、教科担任の男子生徒に3回、性的な内容のメッセージをLINE(ライン)で送信した。生徒が不快感を訴え、指針に基づきセクハラと認定した。
停職1か月の男性高校教諭(33)は2020年8~11月、教科担任の女子生徒にSNSで数回、「キスしたい」など不適切なメッセージを送ったという。
戒告は2人。八日市養護学校の男性教諭(48)は21年12月、中学部3年の生徒の個人情報が記載された書類を無断で校外に持ち出して紛失するなどし、守山高の女性教諭(63)は同月、3年の2科目で成績を誤入力し、大学入試の出願書類に反映されたという。県教委は提出先の大学に差し替えを依頼し、私立大、国公立大とも結果に影響はなかった、としている。(京都新聞)

2022.5.3 勤務中にLINE 男性看守に戒告の懲戒処分

受刑者の収容区域にスマートフォンを持ち込み、知人らにLINE(ライン)でメッセージを送るなどしたとして、前橋刑務所は2日までに、法務事務官看守の男性(26)を戒告の懲戒処分にしたと発表した。
処分理由は、2020年11月6日から21年5月12日までの間、携帯電話の持ち込みが禁止されている収容区域などに自分のスマートフォンを持ち込み、勤務時間中に知人らにLINEメッセージを計626回送信したり、インターネットなどを閲覧したりした。メッセージの中には「寝たきりのおじいさんの監視」など収容者に関する内容もあったという。
同僚職員が同年5月、スマートフォンを使っている男性を見つけて明らかになった。同刑務所によると、男性は「夜間の巡回勤務の暇つぶしをしたかった」などと説明している。情報流出はなかったとしている。(上毛新聞)

2022.5.27 SNSで女子中高生と不適切やりとり 栃木市教委、主任技能員補を停職の懲戒処分

栃木市教委は26日、女子中高生3人と交流サイト(SONS)を通じて私的な内容や不適切な表現のやりとりを行ったとして、同市教委事務局の男性主任技能員補(44)を停職6か月の懲戒処分としたと発表した。
同市教委によると、2020年4月から今年3月ごろにかけて複数回、勤務校や部活動で関わりのあった女子中高生に対して、SNSを利用して食事や遊びの誘いや、不適切な内容のメッセージを送信していた。勤務時間内にもやりとりをしていたという。
女子生徒1人の保護者から4月に市教委へ相談があり、本人に対しての聞き取り調査で発覚した。男性主任技能員補は校庭整備や雑務を担当していた。(下野新聞)

2022.6.10 わいせつ画像投稿 海自隊員を停職の懲戒処分

海上自衛隊小月教育航空群司令部(下関市)は9日、第201教育航空隊所属の男性海士長(22)を停職40日の懲戒処分にしたと発表した。(毎日新聞)

2022.6.15 公明、わいせつ投稿で職員を懲戒解雇

公明党の石井啓一幹事長は15日の両院議員総会で、ツイッターにわいせつな動画を大量に公開したとして、党職員を14日付で懲戒解雇処分にしたことを明らかにした。同党は昨年10月の衆院選比例東京ブロックにこの職員を擁立しており、石井氏は「行為を十分把握しきれなかったのは大変遺憾だ。候補選定で厳正を期し、国民の信頼回復に努める」と語った。職員は離党届を提出。同党は受理した上で、比例名簿から削除した。(時事通信)

2022.6.30 女子生徒3人に性的質問などLINE747回 実習助手を停職の懲戒処分

滋賀県教育委員会は30日、勤務先の女子生徒3人にLINE(ライン)でわいせつな内容を含む不適切なメッセージを計747回送ったとして、甲南高(甲賀市)の男性実習助手(31)を停職6か月の懲戒処分にした。実習助手は同日、依願退職した。
県教委によると、実習助手は昨年4月~今年3月、体形に関する感想や性的な質問を送ったほか、デートや自宅に誘うなどした。勤務時間中も送信していた。被害生徒のうち2人に対しては、内規に反し校長の許可を受けずにLINEのやりとりをしていたという。
生徒の1人が教員に相談して発覚した。実習助手は「生徒から相談を受けるうちにエスカレートしてしまった」と話しているという。(京都新聞)

2022.8.17 高校の英語講師、卑わいな文言含む画像を生徒にLINEで送り、懲戒処分

岡山市北区の私立明誠学院高校の英語科の非常勤講師が、生徒にLINE(ライン)を使って卑わいな文言が含まれる画像などを送っていたことが同高や関係者への取材でわかった。
同高などによると、男性の非常勤講師は今年4月、授業を受け持つ1年生の複数の生徒が参加するライングループに、卑わいな言葉が記載された画像と、動画投稿サイト「ユーチューブ」のリンクを投稿。リンク先は海外のコメディー映画の動画で、性行為に関する会話の場面だった。
同高は6月、非常勤講師が生徒を相手に不適切な内容の投稿を行っていたことを把握。調査に対し、非常勤講師は「英会話の勉強のつもりだった」などと説明しているという。
同高は7月下旬に非常勤講師を懲戒処分とした。処分内容は公表していないが、関係者によると減給という。(読売新聞)

 

 

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